音読

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第62週 Girlpoolを聞いて考えたこと | 123 / Girlpool

また少し遅れてしまいました。岡安です。先週から日曜更新にしてみよう、と話が出て乗っかった結果これです。救いようないですね。もう少し筆まめになれるように頑張りたいと思います。

 

 

さて今回はSXSWで見逃したバンドの一つ18歳と19歳のガールズデュオ、Girlpool。日本ではローファイ・パンクとか、フォーク・パンクとかざっくり紹介されている彼女ら。スッカスカな音で奏でられる良質なメロディが癖になります。

 

気に入って仕事中も、家に帰ってからもずと聴いているので、結構好きだと思うのですが、とにかく説明の仕方を悩みました。どこをどう切り取ってこの音を伝えたらいいのか。これでも昔は音楽ライターになりたい、とか思っていたのですが、今はそんなこと微塵にも言えません。音を言葉で説明するって、本当に難しいことだと思います。

 

この前ウェブメディアの撮影の仕事で一緒になったライターさんに「写真は見ただけで伝わる、文章にはないこと。だから写真がうらやましいと思うことがある」と言われました。私も昔全く同じことを思っていて、そんな思いがきっかけでカメラを手にしました。

 

だから、言葉で何かを伝えることへの敬意が募る一方です。先週の土門さんのテキスト読んでいて、本当に次週私が担当なのかと思うとぞっとしてしまったほどです(笑)。土門さんのテキストには対象物と、言葉への愛情を存分に感じられるので、本当にすごいなと毎月思っています。ちなみに仕事をご一緒したライターさんには「文章書ける人の方がすごい」と即答しました。

 

そうそう、Girlpoolの話ですね。彼女たちのことを伝えるために私は文章スキルを持ち合わせていない、と悟ったわけなのですが、彼女たちのことを文章で伝えられないことがわかり、そこから文章への欲が少しだけ湧き上がってきたんです。音楽を言葉で伝える、これは私の人生の試練であるように感じています。

 

そこで急に「音楽を文章にするの苦手だけど、音楽雑誌作ってみようかなあ」と思い立ちました。文章書くのむずいなーと思った途端、こっちに考えがシフトした私はなかなか狂ってるなと、自分でも思うわけですが、なんかやってみたいとすごく思ったんです。できないから、やってみたい、と。

 

最近カルチャーばかり追いかけていて、音楽から離れていたので、自分なりの音楽雑誌作りをしてみようかと思っています。ここに宣言して、逃げられなくする作戦です。できるかな、できないかな。とりあえずやってみようと思います。

 

この曲から、この記事を書くまでに、こんなことを考えたという話でした。

 

(Text:岡安いつ美)

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