音読

一日一曲 日々の気分で一曲をチョイス。 書くこと無くても音楽がどうにかしてくれる! そんな他力本願なブログです。

書き手:椎名あかねプロフィール

年下のおんなのこ ── きのこ帝国 / Girl meets NUMBER GIRL

 

 

最近、仕事のせいもあって年下の女の子と絡む機会が多いのです。

実際に長女である私は昔から女友達に姉御肌だと言われ、頼られ、挙げ句「姐御」というあだ名が付いていた学生時代。

同い年の女の子からしてもそうだったのだから、年下となるとますますそれが目につくようで、出会って間もない子からもお姉さんのように慕われる。

これはきっと良いことなんだろうけれど、ふとこれが本当の私の姿なのだろうかと疑問に思う時だってある訳で。

 

頼られるとどうしてもほっとけないというか、望まれているキャラを貫かないといけないと思ってしまう性格。

側に来てくれる女の子に対して、まるでその子の恋人であるかのように気を遣ってリードして、笑顔になってくれたら心底嬉しく思う私はきっと尽くしたがりな一面があるんだなあとつくづく思う。

本当は私だって方向音痴だし、地図を読むのも苦手だし、本音を言えばどこでもリードして連れていてくれる人がいい。

だけど「任せますね!」なんて可愛く言われた日には「よーし、お姉さん頑張っちゃうぞ!」とばかりに入念な下調べの上で女の子たちを引っ張っていこうとする。

それが空回りに終わってしまう時だってもちろんあって、そうなった暁には豆腐メンタルの私は表面は笑っていても心の中では大失恋をしたかのごとく気が重く沈んでいるのである。

 

なんで急にこんなことを言い出したかというと、今日はその年下の女の子たちとお出かけしてきたのです。

そうでなくても女友達が極端に少ない私、女同士で1日かけて出かけるなんて何をしたらいいか分からないというレベルから始まるというのに、「プラン全部、姉さんに任せちゃっていいですか!」とか言われてしまった。

のでまさか断る訳にはいかず、面倒なことになったと若干思いつつ(出不精)もやっぱり頼られたことに対して嬉しく思ってしまい、めいいっぱい張り切ってリードしてきました。

結果としてはすごく楽しんでくれたので安心したのですが、やっぱりどこか自信が無い。

本当は裏で悪く言われているのではないか、楽しいふりをしてくれていたのではないか、なあんて心配してしまっている今です。

じゃあどうなったら満足するの?と聞かれても困るのですが。

 

 

同性で付き合うとしても年上の人が好き!という人が多いような気がします。

実際に「年上の人が好きなんですよ、一緒に居て安心できるし」と言われることだって多い。

だけどよくよく考えてみればそんなの当たり前のことなのではと思う、そりゃリードしてくれる方が楽だし、何も考えなくても無条件に頼れる人が側に居てくれる方が何かとやりやすいに決まっているから。

まあ中には年上は苦手だという人も居るだろうけれど、それはあくまで一定の距離感を保った相手だからなのであって、いくら年が離れていようと仲良くなってしまえば居心地はいいものなのだと思います。

最終的には自分がどれだけその相手に心を開くかに懸かっているだろうから。

 

だけど、頼られているとどうしても自分の弱い所を見せたくないと思ってしまう私、心を開いているとはとても言い難い。

「お姉さん」である自分を演じている以上は甘えたり頼ったり出来ないのです。

それはまるで弟に頼ることが出来ないのと似ている。

頼むよ!と口では言うものの、全部を任せることは出来ずに結局ちょくちょく様子を伺ったり、困っていたら手を差し伸べてしまったり。

 

年の差関係なく信頼関係で結ばれてフランクな付き合いが出来るというのに憧れます。

まるで田中さんと土門さんのような(というかこの2人のことなのですが)間柄の相手が欲しい。

それ以前に、年上だから年下だからという概念を捨てなければいけないのでしょう。

そして寄り添いに来てもらうことばかりを望むのではなくて、自分から心を開くことにもっと慣れないといけないんだろうなあ。

人間関係って難しいです。

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