音読

たぶん週刊ランラン子育て帖

どもんらんってどんな人?

2012年の1月、音読編集部のもとに赤ん坊が生まれました。名前はれんたろう。「にゃあ」というなき声がチャームポイントの男の子。新米ママ土門、今日も子育てがんばります。

繁忙期

れ

引っ越しのための住所変更のお知らせを会社にする。

育休中なので、事務の方ともお話するのは久しぶり。

「固定電話もつきましたので…」と言うと、

「すっかりお母さんやねえ」と言われたので

「いやー所帯じみてしまいました」と笑う。

 

昼前に、

「今からどもん家の近くに仕事で行くよ」

と偶然会社の先輩からメールが届いたので、

邪魔にならないようにこそこそとれんたろうを連れて会いに行った。

 

会社は今が繁忙期で、ものすごい、それはもうものすごい忙しい時期である。

去年の今頃は、私はまだ産休に入る前だったので

れんたろうをお腹の中に入れたまま、

精神的にも肉体的にもヘビーな時期だった。

このくそ忙しいときに十分に動くことができず、

周りの人に迷惑をかけていることもすごく気後れした。

あのころの私は病んでいたなあ…

いやあ大変だったなあ…いろいろ申し訳なかったなあ…

と、遠い目をしながら先輩の仕事っぷりを見守る。

 

少しだけだがお話をした。

エルゴの抱っこ紐は会社の皆さんにいただいたものなので、

愛用している様をとくと見ていただき、お礼を言う。

それから会社の近況などもろもろ聞く。

先輩は少しやせたようだった。

からだには気をつけてほしいなあと思う。

 

帰りにスーパーに寄ってグランを買おうと思ったら、

なんともう抹茶といちご味しかないではないか。

少し前まであんなに全種類豊富に揃えてあったのに…

くそう!生キャラメル味が食べたい!!

この気持ちをアイスまんじゅう(あずきたっぷりのまんじゅうっぽいアイス)をプラスすることで紛らわすことにして、抹茶味と一緒に買って帰った。

グランの抹茶味もやはりおいしくて慰められた。

 

れ

 

 

 

 

 

 

れんたろう、後追いが始まった。

トイレにもお風呂にもベランダにも、どこにでもついてくる。

よく洗面所で顔を洗っていたら、

洗面所のドアに挟まって泣くれんたろうの声が聞こえる。

 

夫が出かけるときも、べったべったと玄関までついていくので、

夫はもうめろめろである。

 

かわいいんだが、トイレの扉をばんばん叩いて泣くのはやめてほしい。

落ち着かない。

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