音読

たぶん週刊ランラン子育て帖

どもんらんってどんな人?

2012年の1月、音読編集部のもとに赤ん坊が生まれました。名前はれんたろう。「にゃあ」というなき声がチャームポイントの男の子。新米ママ土門、今日も子育てがんばります。

初めての芸術

れ

保育所の園庭開放に行ったら、

今日は絵本屋さんが来て絵本についてお話をしてくださるという。

良かったら参加しませんか?と言われたので出ることに。

 

絵本屋さんはめがねをかけた長身痩せ型のもろ理系顔の男性。

癒し系な女性を想像していたので少し驚く。

絵本屋さんいわく、

「絵本はお子さんが触れる初めての芸術ですので、

お母様方がしっかり選んであげてください」とのこと。

私は絵本にまったく詳しくないので、

どういう基準で選べばいいのかわからなかったのだけど、

その言葉を聞いて

「私が美しいとか素敵だと思うものを買ってやればいいのか」と思った。

 

「子供に好きな本を選んでごらんと言うと、刺激の強い原色系の絵本や、音が鳴るもの、キャラクターや乗り物の描かれたものばかり選んできます。本屋さんもそれがわかっているので、子供の欲しがるものを多く積みます。だからあんなに騒がしいつくりになってるんです。でも、本当にいい絵本というのは地味なものなんです。地味だけど、ずっと読み続けられる趣があるものなんです。そんな絵本を探してほしいなと思います」

 

その日絵本屋さんが持ってきていたたくさんの絵本は、どれをとってもいい絵本だと言う。

買うこともできるらしいので、本気になって物色。

ふとある一冊を手にとって裏づけを見ると、

「1967年4月15日 初版発行」

「2012年10月11日 183刷発行」

と書いてあった。

ぎょっ。183!!

その絵本は松谷みよ子の「いいおかお」。

同シリーズの「いないいいなばあ」は私も読んだことあるけど、

何と500万部突破しているらしい。

脅威のベストセラーだ。

 

絵本は新刊よりも古い本のほうが売れる。

おそらく母親自身が親しんできた絵本を買ってやるからだろう。

私は絵本に親しんでこなかったので、

これから勉強していくつもり。

マーガレットワイズブラウンの絵本を見ていたら、

「それこそ芸術です」と、絵本屋さんに言われた。

とってもきれいな、宝箱のような絵本だった。

 

「いいおかお」購入。

れんたろう、夫と似ているからなのか、絵本屋さんにまとまりつき、

めがねをもぎとろうとする。

 

帰ってさっそく読み聞かせてみたが、嫌がって膝から降りようとするので、

今日は諦めた。

いつになったら興味を持つのかな。

 

れ

 

家電のほうが好き。

 

 

 

 

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