音読

たぶん週刊ランラン子育て帖

どもんらんってどんな人?

2012年の1月、音読編集部のもとに赤ん坊が生まれました。名前はれんたろう。「にゃあ」というなき声がチャームポイントの男の子。新米ママ土門、今日も子育てがんばります。

ベース始め

蜀咏悄

友達にベースを教えてもらうことにした。月謝もちゃんと払って、1,2週間に一度定期的にレッスンを受ける。今日はその第一日目。先生のがんちゃんが、うちまでベースを背負って来てくれる。れんたろう、嬉しがってがんちゃんにまとわりつく。

3年ほど前に突然夫が私にベースを買って帰ってきたことがあった。黒いベース。なぜ買ってきたかというと、「お前に似合うかと思って」とのこと。夫はギタリストでうちにはたくさんギターがある。そこにベースが加わった。急なことだったのでわけがわからなかったが、初めての自分の楽器は嬉しくて、ベースの教本を買ったりして独学で練習をしてみた。でも続かなかった。

 

ベースは放置され続けていたが、このあいだの年末に突然、「ベース弾けるようになろう」と思い立った。何となくだ。弾けたらもっと楽しくなりそうだったから。思い立ったら早かった。ベーシストのがんちゃんにメールして指導のお願いをした。料金や時間の話をして、とりあえず1月に一回やろうといことに。バンド組もうぜと夫とも友達とも約束した。

 

夫にれんたろうを見てもらいながら、別室でベースのレッスンを受ける。難しいけどすごくおもしろい。何だか無心になる感じ。チューニングして久々に鳴らすベースは、びゃんびゃんと変な音を出したけどなんか喜んでるような気がする。これまで放っておいてごめんな。試しにがんちゃんのベース(とっても高価という噂)を弾かせてもらったらものすごくいい感じでびっくりした。ちょっとベース触っただけの私でそう思うんだから、きっととてもいいベースなんだろうなあ。楽器屋めぐりが趣味の夫の気持ちがちょっとわかった。

 

宿題を出してもらってまた来週受けることに。よーしがんばるぞ。できないことができるようになるために練習したり教えてもらうのって久しぶりだ。大人になってからそういう機会って少なくなった。単純に、できるようになってくという感覚が面白いし嬉しい。もっと若いときからやってりゃよかったと思ったけれど、いつだって思い立った今がいちばん若い。欲張って何でもやってやろう。

練習が終わったあと三人プラスれんたろうでお茶。がんちゃんの顔をじっと見ては、目が合うと照れて顔を振るれんたろう。何がしたいんだい?

がんちゃんにお餅を持たせて見送る。でもすぐに戻ってきた。上着を忘れて帰ってしまったらしい。寒かったよねきっと。

 

将来れんたろうも楽器ができるようになったらいいな。家族でバンドを組むのが夢。

 

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