音読

たぶん週刊ランラン子育て帖

どもんらんってどんな人?

2012年の1月、音読編集部のもとに赤ん坊が生まれました。名前はれんたろう。「にゃあ」というなき声がチャームポイントの男の子。新米ママ土門、今日も子育てがんばります。

さよなら3歳。もうすぐ4歳。

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れんたろうは1月10日生まれなので、

1年を振り返る時に年齢で振り返ることができて便利だ。

 

2015年は3歳の年だった。

2歳に比べると多くのことができるようになって、

すっかり少年らしくなってきた。

 

できるようになったことを思い返してみる。

 

・トイレで排泄ができるようになった。

・普通の箸が使えるようになった。

・あいさつができるようになった。

(でもまだおはようをいつ言うのかはわかっていない。夜に言うこともある)

・時刻(時間ではなく)という概念ができた。

・靴下をうさぎさん(くるっとひとつにまとめる)にできるようになった。

・顔に手足が生えた、人らしきものを描けるようになった。

・ひらがなが1個書けるようになった。今はなぜか「も」だけ書ける。

・一週間母親がいなくてもなんとかできるようになった。

 

少年らしくなったので、だんだん感情の色彩も豊かになってきた。

卑屈、嫉妬、後ろめたさ、優越感、ふと感じる寂しさ、

憧れ、可愛がり、楽しみ、エロ、かっこつけ、などなど。

 

それを見ていると、どんどん私の知らないひとりの男性になっていくんだ

と不思議な気持ちになる。

寂しいけど、楽しみだ。

改めて、ひとりの「人間」を生み、育てているんだなと感じる。

私の場合、育てるというよりは寄り添うって感じではあるけど。

 

 

2015年は私自身も大きく変化した一年だった。

いちばん大きかったのは、れんたろうを置いて一週間

ポートランドに行ったことだ。

れんたろうと二日以上離れるのは初めてで不安がすごかったけど、

いろいろな人に助けられて研修旅行を遂行することができた。

 

朝、ポートランドの家のベッドで目がさめた時の「ひとり」という感覚が、

私にはすごく懐かしくて新鮮だった。

自分の中で、母親以外のエリアの自分がもう一回発光し始めた感覚だった。

なんとなくその時、

「自分の発電エネルギー量が増えている」

と思った。

 

0歳や1歳のときの母親エネルギーが100だとしたら、

それ以外のエネルギー量は0、時々マイナスになっていた。

それくらい大変だった。自分のことなんか二の次三の次だった。

 

ところが3歳になると子育てがだいぶ楽になるので、

母親エネルギーが65くらいでいける。

で、それ以外のエネルギー量が35かというとそうでもなく、

実は50くらいあるんじゃないかと思った。

 

つまり、自分のエネルギー量がトータルで115くらいになっている。

前よりも、確実に発電エネルギーが増えている。

そうか、エネルギーは拡張できるのかとなんだか嬉しい発見だった。

(あくまで感覚だけど)

体力がつけばもっと遠くまで走れるように、

私のエネルギーが増えればもっといろいろなところに愛情をかけられる。

れんたろうに愛情をかけながら、仕事に愛情をかけ、

趣味にも愛情をかけられる。

 

でも、だからかもしれない、夜の10時には電源が切れてしまう。

毎日毎日拡張しているから、すごくしんどいけど、

鍛えられている感じがあってわりと気持ちがいい。

でもさすがにしんどくなる時もあるので、その時はひたすら休む。

その繰り返しだ。ほんとに筋トレみたいに、

その繰り返しで筋肉がついていく。

 

 

新年の目標はなんですか、とれんたろうに聞いた。

「もくひょうってなに?」

と言うので

「できるようになりたいなあってこと」

と教えてやると

「わからーん」

と言う。

 

「じゃあママが目標を与えてやろう。

 れんたろうはお野菜食べられるようになろう!」

私が言うと

「そうしよう!」

とれんたろうも賛成した。

 

「ママはー、体力をつけるよ!かぜをひかない!」

れんたろうは

「ぼくもかぜひかない!」

と言った。

 

体力をつけて、空っぽになるまで生み出したい。

惜しまずにエネルギー全部出して、毎日爆睡したい。

 

そういう一年にしたいと思う。

 

れんたろうは4歳。

私は母親4歳。

大きく、強くなっていきましょう。

楽しいこと、いっぱいしましょう。

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