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芸能人と結婚したら「会社員の一般男性」と紹介される俺が、生活の様々なシーンに合わせて選んだお気に入りの曲をコンピレーションアルバムとして紹介します。
普段は一人称「俺」ではないし、芸能人と結婚する予定もないですが。

かつて天才だった俺たちへ(by阿部学) #みんfav

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ご無沙汰しております。

俺favのサイト、まだ残っていてくれてありがとう。

最後の更新から丸三年、その復活第一弾が「みんfav」になろうとは誰も考えつかないでしょう。俺もー。

その依頼を受けてくれた阿部学(がく)さんを紹介するにあたり、経歴や関係性よりも伝えたい話があります。

 

今岡山で働いているぼくは、去年出先で仕事を終え、会社の自転車へ向け商店街を歩いていた。向こうから歩いて来る人物を二度見し、恐る恐る「阿部さんですか?」と声をかけた。おそらく10年ぶりくらいの再会だった。

知らない街で約束もせず知ってる誰かに10年ぶりに会うことはとてつもない奇跡だと思った。それが3年一緒に暮らした相手なら殊更だ。これが男女ならたぶんまた恋に落ちていたかもしれない。

その日は再会を祝して大学時代の友人の話をしながら深夜まで酒を酌み交わした。

それから1年半、仕事で再び岡山にきた阿部さんから連絡をもらった。

近所の町中華おすすめの晩酌セットでスタートし、また深夜までくだらない話をした。

 

今も昔も話題は多岐にわたるが、自分たちと世間とのギャップというのがいつもどこか根っこのところにあった。

「我々天才」と「凡庸な世間」という関係を揶揄いながら生きてきた。

それは世間からどこかはみ出した自分たちへの嘲笑を含んだものだとぼくは思っている。(凡庸な人が聞くと本気でそう思っているように感じるらしいが)

そのあたりの感覚が近しくなければ一緒に暮らすこともなかっただろう。

 

その日、最近過去の選曲を聞き直していたこともあり、このブログのことを話し、みんfavを依頼した。

ブログのことを知らなかった彼は過去の記事を少し読んで、快く承諾してくれた。

 

テーマは「かつて天才だった俺たちへ」。

Creepy Nutsの曲のタイトルだが、40を超えた「我々天才」にふさわしいと思った。

我々2人の大きな違いといえば、就職し家庭を持ったぼくとそれを選ばなかった彼。

この差が何かを生むのかわからないが、久しぶりの俺fav 、みんfavをワクワクしながら待っている。

(text by いしなかしょうご)

 

ーー

 

言葉をつかうのが上手いひとによる表現というのは、そこに記された言葉そのものだけでなく、”そこに記されなかった言葉”のちからを感じさせる。

 

“かつて天才だった俺たちへ”と言われたら

 

“今は天才ではない俺(から)”について想像を巡らせずにはいられない。

 

「かつて」と「今」=「過去と現在」

「天才」と「凡人、あるいは馬鹿」

「俺」と「俺たち」

「dear」と「from」

 

対比構造と、それによって表現されるもの。

 

 

。。。

 

 

そんなことを考えつつ、でも考えすぎず、右脳と左脳を行ったりきたりしていたら、こんな曲たちがこんな並びになりました。

自分がまるで意図していなかった素晴らしい表現のリンクが曲同士を結んでいます。きっとこの16組のアーティストが一人残らず天才だからです。

 

また、いしなか君がこの企画を依頼してくれたこと自体も、テーマへの向き合い方や選曲に大きな影響を及ぼしています。

かつて20歳前後の頃に天才だった友人が、40手前にして再会した今も天才だったのでこのような流れのプレイリストになってます。再会してめっちゃアホになってたら後半の選曲はもっと面白くなってたはずです。

 

かつて天才だった全てのみなさんに楽しんでもらえますように。

 

 

https://hearthis.at/690f508a5aeb8/orefav-20251103-652/4Q9/

 

 

 

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