音読

たぶん週刊ランラン子育て帖

どもんらんってどんな人?

2012年の1月、音読編集部のもとに赤ん坊が生まれました。名前はれんたろう。「にゃあ」というなき声がチャームポイントの男の子。新米ママ土門、今日も子育てがんばります。

機嫌よく

れ

三日空けていた我が家で起きると、

やるべきことがたくさんあってふつふつと元気が沸いてくる。

昨夜は疲れ果ててれんたろうとお風呂に入るだけで精一杯だったので、

洗濯も埃も汚れたお皿もたまっている。

きなこ豆乳(最近のマイブーム)を飲みながら

何から手をつけどういう手順で片付けていくか

頭の中で計画を立てていると、妙な充実感。

言ってるそばかられんたろうがうんちしておっぱいくれよとまつわりついてくる。

誰かのためにする仕事があるというのは救いだ。

 

おととい、三砂ちづるの「不機嫌な夫婦」を読み終わった。

すごく興味深くてノンストップで読み進めてしまった。

この方と内田樹との共著「身体知―身体が教えてくれること」を読んだことがあるのだけど、そちらもすごくおもしろくて、この本ではそこで言ってることがより広く深く紹介されていた。

 

女性として生まれたからには、女性の機能を十分に発揮することがやはり体にとっては幸福なことで、行き場のないエネルギーが不定愁訴などの不調を連れてくる、というようなことが書かれているのだけど、それを読んで、以前友達に、「どうして子供を産んだの?」と聞かれたときに「子宮という臓器があるんなら、ちゃんと使わなくちゃと思って~」と冗談半分本気半分で答えたことがあったのを思い出した。その友達はまだ子供がいないけど、そう言ったら共感してくれて「女って、もったいながりよね」「あるんなら使わなきゃって思うよね」と話した。

 

だけどその反面、子育ては大変だ・仕事の邪魔になるって、

思い込んでいたので辛かった。

仕事で認められることやお金を稼ぐことってすごく気持ちがいい。

数字でぽんと出るのでシンプルだし、周りからも「すごいね」ってほめられる。

でも子育てにはそれがなくて、

「ストレス」がたまるから「自分の時間」を持たなきゃって、思い込んでいた。

 

でも「ストレス」も「自分の時間」も本当にある・いるんですか?っていうのが三砂さんの意見。

子育てって大変で苦労ばっかり、できることなら先延ばしにしたいものでしょうか?

子供を産んだり育てたりするのって本来愉しくて気持ちいいものなんじゃないですか?

みんな、「もっと稼いでもっと使え」っていう経済社会に組み込まれてるだけなんじゃないですか?っていう。

 

かなり乱暴にまとめてますが、そんな感じ。

 

読みながらどんどん気分が楽になっていった。

そうか、思い込みにせかされていただけなのかもって思った。

早く泣き止んで早く寝てほしいって思うから、いらいらしてたけど。

読み終わったら、ゆったりした気持ちでれんたろうと向き合えた。

ゆったりした気持ちで向き合うとれんたろうがあまり泣かなくなって驚いた。

 

もっと子供中心でもいい。

かわいいなあって思いながらお世話して

一日終わってもいいんだと思った。

 

れ

 

 

 

 

 

 

お義母さんが帽子を編んでくれた。

帽子が苦手なのか

かぶせてもかぶせても脱いで投げるので

写真を撮るのも一苦労だった。

でもお礼のメールに添付したかったので撮れてよかった。

 

 

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