音読

たぶん週刊ランラン子育て帖

どもんらんってどんな人?

2012年の1月、音読編集部のもとに赤ん坊が生まれました。名前はれんたろう。「にゃあ」というなき声がチャームポイントの男の子。新米ママ土門、今日も子育てがんばります。

お手玉

園庭開放に行ったら今日は民生委員の方が来て園児たちにお手玉やあやとりを教える日なので一緒にどうですかと保育士さんに言われた。れんたろうはお手玉なんてできる年ではないのだけど、誘われたら断れない私はその部屋に行くことに。園児たちは4,5歳の子ばかりで、そのなかでひとりはいはいをし「ばぶばぶ」言って完全に浮いているれんたろう。お手玉よりも民生委員のおばさまの首からかけられているネームプレートに夢中。

 

私はというと民生委員のひとりと思われたのか子供たちがちょいちょい寄ってくるのでお相手をさせてもらった。5歳の男の子がふたつのお手玉を持って照れくさそうにしているので呼ぶ。「一個投げて、そのあいだにもう一個の玉を空いた手にうつしてごらん」と言うと、「わかってる!」と言う。でもできない。二つ同時に投げてしまう。しまいには恥ずかしいのかいらだったのかしらんがお手玉を投げたので、「ほんじゃキャッチボールしよう」と誘う。そしたらもうひとり寄ってきて、いつのまにか白熱して投げ合いのぶつけ合いになった。保育士さんに注意され、三人で小さくなる。

「君いくつ?」と聞くと「5歳」と言った。「ママはかんこくじん、です。パパもかんこくじん、です」と言う。生粋の韓国人の子らしい。でも日本語が上手。すごいなあ。この保育所は近くに大学があるので外国からの留学生の子供を多く預かっている。20か国の子供がいるという。両親よりも日本語が話せる園児もいるそうだ。保育士さんとの間で通訳をしているらしい。私も母が韓国人なので、母が昔日本語が読めず話すのも得意ではなかったときには、おたよりなんかはすべて自分を通して母に伝えていた。保育士さんに「えらいね」と言われて、初めて自分の母が特別なのだということを知ったのを覚えている。この子にも、きっとまだそんなに自分がすごいのだということはわかってないんじゃないか。韓国人の男の子のママは27歳。私と同い年だ、と言うと、「ふーん、パパもだよ!」と言った。

 

男の子2人とやいやいやっていると、れんたろうが突然はいはいで近寄ってきて後ろから頭突きしてきた。民生委員さんが「やきもちやいてはんにゃわ」と言って笑った。

 

 

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