音読

たぶん週刊ランラン子育て帖

どもんらんってどんな人?

2012年の1月、音読編集部のもとに赤ん坊が生まれました。名前はれんたろう。「にゃあ」というなき声がチャームポイントの男の子。新米ママ土門、今日も子育てがんばります。

夏祭り

蜀咏悄

れんたろうが通う保育園で夏祭りが開かれた。

保育園には父母会という、PTAのようなものがある。

4月の終わりごろにそのメンバーを決める集まりがあったのだけど、

私も保育士さんに事前に「やりませんか?」と言われていた。

やっぱり敬遠するお母さんが多いみたいで、いつもなかなか決まらないらしい。

 

私も最初は「父母会…大変そう」と思っていたけど、

やたら好奇心の強い性格ではあるので、

どんなもんかやってみるのもおもしろいかも

と思い、「他に誰もいないなら」とOKを出した。

でも結局、同じクラスから立候補したママがふたり出たので私はお役ごめんとなり、

かわりに立候補者のいない夏祭りの実行委員になった。

 

さらに夏祭りの実行委員会議で、

実行委員長を決めることとなり、

ここでも他に誰もやりたがらないので私が立候補した。

新参者なので遠慮していた私は、

「最後に挨拶するだけなんやから誰かやればいいのに」と思いながら見ていたのだけど、

見事に誰も手を挙げない。下を向いたりわざとらしく子供を構ったりして知らんぷり。

5分ほどその調子で、中学生かよ!!と突っ込みをいれたくなるほどおもしろかった。

私が手を挙げると、保育士さんたちがとっても安心したような顔で拍手した。

 

うちの保育園は園児が非常に多く、加えて卒園した小学生も来るということで、

夏祭りは毎年大盛況らしい。

うちのクラスはボーリングをすることになって、

牛乳パックでレーンを作ったり、ピンのかわりにペットボトルを用意したり、

終わったら参加賞としてあげる腕輪を紙で作ったりした。

 

こういう、文化祭の準備みたいなのって久しぶりだからひそかにすごく楽しかった。

仕事で忙しくていやいややるママもいたし、

学級委員長みたいにまじめにてきぱきと働きまわるママもいたりして、

そういうのが見ていてすごくおもしろいと思った。

ママって、みんな同じジャンルでくくられちゃうけど、

ひとりひとりは当然ひとりの女で、

優等生だったりヤンキーだったり金魚のふんだったり一匹狼だったりするのだ。

名前は知らないけど、雰囲気の合う人がひとりいて、その人とよく挨拶するようになった。

学校みたい。子供を産むと、もう一度学校生活を経験できるんだな。

あとは恋があれば完璧(だめ)。

 

オープニングに鳴子踊りをママと保育士さんたちでやるということで、

これも頼まれたので二つ返事で引き受けた。

久々に練習なんかして、汗かいたり間違えて笑ったり。

ここでもおもしろいママと知り合ったり。

学生時代は格好つけで、

こんなに何でもやるほうではなかったので、

やってみればよかったのにと今思う。

 

当日は、オープニングの鳴子踊り中

れんたろうがずっと保育士さんの胸で怖がって泣いていたけど、

大成功に終わった。

そのあと知らない人から何度も、「かっこよかったですよ~」と声をかけられた。

あ、でも、子供たちは若干引いてた。

 

それからボーリングもみんな楽しそうで大盛況。

大人から見たら何が面白いのかよくわからないが、

一回きりの約束なのに何度も来る小学生とかいて何度もやらせてあげた。

子供って単純であほだなーと思うこと多々あり、

これかられんたろうが大きくなるのが楽しみになる、微笑ましい風景だった。

 

最後に締めの挨拶を担当。

自己紹介のときに旧姓で言ってしまった以外は大丈夫だった。

 

みんなで一緒に何かやる、最初の行事。

終わったあと、保育士さんやママさんたちと「お疲れ様でした」と言い合って、

関係が少し深まった気がした。

 

私はお金を払い、サービスを受ける。

保育士さんはお金をもらい、サービスを施す。

私とママさんは、同じところでサービスを受けている。

ただのその関係から、少し前へ進んだ気がした。

子育ての仲間っていうか。

これは大事なことだな、と、何だかすごく思ったんでした。

 

 

(みたらし祭りにも行ってきました。上はその写真。

 れんたろうは怖がって、水に足をつけたら大泣きしてしまいました。)

 

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