音読

俺のFavoriteTunes

どもんらんってどんな人?

音楽が生活をスムーズにしてくれる。
皿洗いや月曜日の出勤だってきっとスムーズにしてくれる。
芸能人と結婚したら「会社員の一般男性」と紹介される俺が、生活の様々なシーンに合わせて選んだお気に入りの曲をコンピレーションアルバムとして紹介します。
普段は一人称「俺」ではないし、芸能人と結婚する予定もないですが。

カレー二百景

カレー

カレーが好きだ。いやマジで好きなんだ。

カレーとの出会いは必然だった。運命と言い換えてもいい。

もうあれがしたい。

「一番楽しかったデートは?」の質問にオレとカレーがそれぞれ回答して同時に出すっていう。

結婚式でも定番のあれがしたい。

そしてその質問にぼくはこう答えるだろう。

「出張帰りに御堂筋線を途中下車して梅田に寄って阪急梅田三番街に駆け下りてインデアンカレーを食べたこと。」

その後また駆け上り、新大阪から新幹線に乗って広島に帰るわけだが、わざわざ感が一層楽しかった思い出を際立たせる。

でもカレーの方はどうだろう。

こう答えるかもしれない。

「朝から白銀亭オープンを待って並び、大阪カレー界のプリンス(当時、個人的見解)の手さばき(トッピングのほうれん草をゆでる)を眺めたこと。しかもせっかくの大阪だからとおやつにとインデアンカレーも食べたこと」

いや、こうかもしれない。

「MASのカレーライスキャップほしさに巡ったnidomiは定休日、谷口カレーは『ピンポン食堂』通常営業、関係ないじねんでうなぎバターを食べ、なんとかbuttahでチーズとほうれん草のカレー(ミニ)を食べたこと」

いや、もしかするとこっちかもしれない。

「下関長期出張中に門司に焼きカレーを食べにいき、検索の上位に出た上戸彩が人生最後の日に食べたいと言ったとか言わないとかのベアフルーツの焼きカレーを食べたこと」

でもあれかも、、、

と、カレーとの楽しい思い出はつきない。

 

まあ、インデアンカレーが宇宙一うまい(受売りの言葉だが)という思いはいまだ変わらないけど、広島でもいろいろなカレーを食べ歩くようにしていて、広島カレー会という会長と副会長しかいない団体を結成している。(それぞれがカレーの写真をinstagramにあげる、ときどき一緒に食べるという素敵な活動です。)

ある日、副会長が突然「カレー百景」というカレーの歌を集めたコンピレーション・アルバムを作ってきた。歌詞にカレーが含まれるものを集めたもので、ジャケットもオリジナルで、一般人がこんなことしていいんだと衝撃をうけたのだった。

会長(ぼく)も負けじと、返歌を読むみたいな気持ちで「カレー二百景」をつくった。それが今回の選曲。その頃、といっても今年4月くらいだけど、この企画を連載することになるとは思いもよらなかったが、選曲とそれを形に残す楽しさはその経験で得たものだ。

 

歌詞にカレーが出てくるもの、カレーが食べたくなるもの、カレー作るときに流したいものいろいろ集めています。曲が先述のカレー百景とかぶらないようにしているので、あの曲が入ってないじゃないかというものもおありでしょうが察してください。

カレーってだれでも作れるし、みんな好きでしょう。それぞれの家庭の味もあるし、兄弟でも好みが違う。選曲もおんなじだなぁ、みんなのカレー百景を作ったらいいのになぁと思いながら。

No.1
ウキウキWatching/岡村と卓球

カレーは会社員にとって最高のランチ。早いのがいい。いいともは終わってしまったけど、さくっとお昼を済ませて、休憩を有効に使うのです。

No.2
東京 Shyness Boy/細野晴臣

特にカレーという歌詞は出てこないんだけど、ベースとホーンの出てくる曲が好きで、カレーと合う気がする。アウトロのスキャットも。

No.3
Blow In The Wind feat.やけのはら,高城晶平(cero)/VIDEOTAPEMUSIC

どことなくインドを感じさせる楽曲というところも選曲の基準にしている。普通じゃないものに今でも夢中さ。フィーチャリングがやけのはら、高城くんという豪華さ。次曲に繋がるようスロウな曲というのも重要。

No.4
カレーの歌/くるり

カレーの歌。ピアノのバラードは使いどころが難しかったのですが、カレーって歌詞出てくる曲も必要なわけで。結局忘れられないものなんだろうな。

No.5
グッデイ・グッバイ/キリンジ

ピアノで始まるしPVが喫茶店だからという理由で選んだし、失恋つながりでもある。PVの喫茶店ではサンドイッチが美味しそうなのですが。

No.6
素晴らしきこの世界 (Remix Version)/真心ブラザーズ

こちらも歌詞にカレーが含まれる曲。真心と家のカレーってなんだか合う。ジャガイモがごろごろしている感じ。花柄ホーローの鍋でつくったような。終盤の激しさもカレーが似合うんだよな。こっちは学生運動の炊き出しで出てくる感じ。

No.7
Surfer King/フジファブリック

前曲アウトロから楽器のつながりと、歌詞の「サーファー気取りアメリカのカレ」が「カレー」に聞こえなくもないかしら、いやなかなか伸ばさないんだけど。あと無駄に明るいとこがいい。

No.8
慰安旅行/SAKEROCK

続けて金管系でトロンボーン。SAKEROCKの解散が発表された時期でもあり、入れたかったというのも選曲理由。いいバンドやで、しかし。

No.9
ダンシング/いしだあゆみ & ティン・パン・アレイ・ファミリー

いしだあゆみは名曲ぞろい。カレーに合う飲み物は水、ビール、コカ・コーラがベストスリーだと思います。インデアンカレーで売っているので。

No.10
なんて素敵な雨だろう/The Miceteeth

カレーに合う楽器はホーン隊というのが、どうやらぼくの気分のようで。あと、パーカッションの感じもすごくいい。

No.11
カレーパーティー/イルリメ

最初に決めていた曲。めんどくさいを連呼する感じだけど、このあまのじゃくな感じが、親近感わくというか、にやにやしてしまう。

No.12
ターザンボーイ/HARCO

岡村靖幸トリビュートのHARCOはやっぱり声が好き。前後のつながりのために入れたという感じだけど、ほどよい。

No.13
永遠なるもの/中村一義

シタールで始まるというだけで、漂うインド感、カレー感。HARCOから中村一義という車のコマーシャルソングつながりでもある。あとはカレーが永遠なるものであるというメッセージを込めた。

No.14
キッチンへようこそ/Nabowa Feat. ACO

京都のインストバンドNabowaのACOをフィーチャリングしての唄もの。「キッチンへようこそ」はエンディングテーマという感じと、歌詞が素敵だなと。おいしくてスパイシーな話をしよう。

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