音読

一日一曲 日々の気分で一曲をチョイス。 書くこと無くても音楽がどうにかしてくれる! そんな他力本願なブログです。

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第43週 TALKING CITY / the NO

べらぼうに美味しい江戸前寿司で豪遊して昼間っからお酒飲んでボートのって日光浴びまくって皇居の芝生の上でひっくり返って東京でもこんなに空が広いって知った。道端の紫陽花や丸の内のビル群横目にだらだら散歩して友達と別れたら無性にこの曲が聴きたくなってしまった。どうやら出会ってちょうど10年経った。本当に愛してやまないthe NOのTALKING CITYという曲です。

 

TALKING CITY yeah !

 

 

誰かと誰かを出会わせるのが好きだ。私も何かに誰かと出会わせてもらってここまできた。川だとしたら流れてた水は音楽で、楽しい景色やかっこいい一曲に憧れて惜しみなく流され続けてきた。源流を辿ったらだいぶ根っこにあるのがthe NO。大学に入って京都のライブハウスに行き始めの頃、初めて丸太町のネガポジというライブハウスに行った時にゴッホのひまわりのTシャツ着てスラックスに革靴履いた変に格好いい人が歌っていた。やたらとMCが面白くて、無料で配っていたCDを家に帰って聴いてたまげた。

 

今きみは 何をしているの ぼくは今きみをおもっていたんだよ

 

めちゃくちゃポップやないかて。なんなら勝手にこっちが照れるわ。

 

18歳だった私からみて不満足かもしれないけれど、私は相変わらず。好きなものはやっぱり変わらず、28歳になっても似たようなことして同じ曲きいて喜んで酔っ払う。人生というのが一直線に伸びた道というよりその時々の自分の連続に思う。忘れられない濃い景色みたいなの、コマ送りというより重なって編集されている。多分もうすでに思い出だけを肴に残りの人生酔っ払えるけど愛はまだ使い果たしていないんだぜ。青い春てか。他のみんながどんな景色をみてきたのかを知ることもできないけど、ライブハウスに通い詰めた生活は多分このバンドから始まっている。

 

おしゃべりな街で 僕はいつもより少し 開放的になってさ

言葉を大事にしすぎる癖わすれてたんだ

 

 

ポップってのはつまりパンクだ。反抗心だ。世の中たやすいことの方が少ないのに、頑として真っ直ぐな光しか通さない。そんで全力で爆発してもっと強い真っ直ぐな光になるから。想い込めてねじ曲がったフィルターで勝手に恥ずかしいくらいキラキラして

 

愛の言葉を吐くんだよ!!!

 

(こっちも勝手に感嘆符つけるけども)

そんでポップってのもやっぱりDIYだ。塗り絵だとしたら多分虹色とかの比じゃないぞ。色塗るに飽き足らずもはやラメ盛ったり鉱石埋め込んだり生命宿らせたりしてるから。

 

再結成してもらえないなら、コピーバンドやりたい、もしくはthe NO聴きながら飲み明かしたい、というか今から独りでやってやれる。もはや今それやってる。。。

 

heavenmustbelikethis

※ちなみにポップはパンク説というのに加えてメタラーいいやつ説というのも提唱しています。憎しみや悲しみなどのマイナスの感情をメタルという名の炎で燃やすかららしい。

 

なんにせよ音楽で食っていくという夢ある意味みんな果たしてるよ。

 

 

 

 

text:船田 かおり

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