音読

たぶん週刊ランラン子育て帖

どもんらんってどんな人?

2012年の1月、音読編集部のもとに赤ん坊が生まれました。名前はれんたろう。「にゃあ」というなき声がチャームポイントの男の子。新米ママ土門、今日も子育てがんばります。

hohoemi

日曜日っていうのは時間がたつにつれてナーバスになるものだ。

それは育休中でもそう。

職のあるなしにかかわらず、

もう空気中にそういうブルー成分がどこからか注入されているとしか思えない。

 

洗濯物を干していたら裏手に住むおばあちゃんが庭に出てきていて目が合った。

「すっぴんでごめんなさいね~」と言っている。

「いや、私もすっぴんなんで~」と返す。

「今日はあったかいし、おうちの中にいるのがもったいないみたい」

と、うふふと笑うおばあちゃん、かわいい。

 

だから散歩に出かけることにした。鴨川をベビーカー押して夫と歩く。

このあいだ行ったパン屋アルチザンなんとか(やっぱり覚えられない)に行って、

いちじくのパンとクリームデニッシュを買う。

歩きながら食べる。おいしすぎて鼻息が荒くなる。

 

そのまま勢いで荒神口のhohoemiまで行ったら、

なんと休業中とのことだった。

店長夫婦がひつじというドーナツ屋を丸太町のほうで始めて、

そっちのほうに力をいれることになったらしい。

「自分たちの子供のために、からだにやさしいドーナツをつくりたいという思いから始まった」というようなことが書かれてあった。「これからhohoemiをどうするかは決めてない」とのこと。

ショックだ。あんなにおいしいパン屋が…

 

でも今度ひつじにも行ってみよう。

大きくなったられんたろうのおやつに買ってあげたい。

きっとすごくすごくおいしいんだろう。

 

 

 

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