音読

たぶん週刊ランラン子育て帖

どもんらんってどんな人?

2012年の1月、音読編集部のもとに赤ん坊が生まれました。名前はれんたろう。「にゃあ」というなき声がチャームポイントの男の子。新米ママ土門、今日も子育てがんばります。

半日保育体験

蜀咏悄 1

朝9時に保育所へ。今日は給食を含む保育所体験。

 

れんたろう、何度も園庭開放で遊んでいるのに、いつもとは違う雰囲気を察したらしく泣き出す。珍しいことだ。涙をぽろぽろ流して、私の腕にぎゅっと抱きついてくる。置いてかれると思ったんだろう。子どもというのは察するもんですね。でも保育所体験は母親も付き添うのです。しばらくして「あ、去らない」と気づいたのか、安心したらしく泣き止む息子。いつものようににやにや笑いながら徘徊し始めた。

他の1歳児さんたち(10人くらいいた)はみなぽかーんと異分子である私たち親子を見ている。中にはずっと私を恐れて泣いている男の子もいる。怖がらせないように、いつもより緩慢に動いてみる。

 

半日なんてあっというまと思っていたが、実際に保育所のなかにいるとやたら長く感じる。

子どものころは時間がたつのがすごく遅く感じたけど、子どもたちと一緒にいたらそのおすそわけがくるのかもしれない。何度も時計を見る。楽しくないわけではないのだけど。たぶん手持ち無沙汰だったんだな。

体育館のようなホールで遊ぶ。れんたろうは滑り台が大好きだ。ボールプールがあったのでそこに入らせようとしたら、小さいボールがたくさんあるのが怖いらしい。真っ赤になって泣き始めたので、すぐに出した。おもしろい。

 

ひとり、れんたろうを敵視している男の子がいたのもおもしろかった。始めにれんたろうが彼のおもちゃを取ろうとしたのがムカついたのかもしれない。その後、れんたろうにことあるごとに近づき、髪の毛を引っ張ったり、頭を叩いたり、どんと押したりした。れんたろうはそうされるたびに一瞬何が起こったのかわからないという顔をして、みるみる真っ赤になって泣き出す。「れんたろうくんひとりでいい子して遊んではったのに、何でそんなことするの~」と保育士さんがかばってくれる。れんたろうは結構もくもくとひとりで遊ぶタイプなので、そこにわざわざ近寄って叩いたりする彼の行動がおもしろかった。なので止めなかった母、それは私。まあ、子ども同士そういうこともある。何事も経験である。

 

やっぱり女の子は言葉が早いですね。1歳の女の子、「ちぇんちぇ(先生)、もっかい(もう一回)」って言ってて超かわいかった。先生は何度も一緒に滑り台すべってあげてました。お疲れ様です。

 

れんたろうを保育所に預けるのはやっぱり寂しい。だって、すっごいかわいいんだよ?1歳児の動き方って。みんなの背景に「よちよち」「あむあむ」って書いてあるのが見えた。はあかわいい。

離れるのやだな。でも働かんと。

稼がんと。

 

 

 

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