音読

たぶん週刊ランラン子育て帖

どもんらんってどんな人?

2012年の1月、音読編集部のもとに赤ん坊が生まれました。名前はれんたろう。「にゃあ」というなき声がチャームポイントの男の子。新米ママ土門、今日も子育てがんばります。

ワーキングマザー生活

職場に復帰をしてから10日が経った。

ものすごく忙しい日々で、メールを返せなかったり爪を切れなかったりワックスをつけられなかったり、果てはコンタクトをつける暇もなくなり、しかたなく眼鏡をかけようとしたら曲がっており、しかしそれを直す暇もないので、傾いた眼鏡をかけて営業(本職はとある企業の営業なんです)をしている。

とにかく忙しい。「ワーキングマザー」ってカタカナでかっこよく言いますけど、これは本当に大変だ。世のワーキングマザーはすごいよ。

いちばん辛いのは、眠れないことだ。れんたろうは乳離れができてなくて、保育所に入ってからますますおっぱいへの執着が増した。夜も何度も何度も起きておっぱいを欲しがる。最近は私のおっぱいの出も悪くなっているのか、吸っても吸っても満足しない。あと、疲れているからか、れんたろうは夜になると時々熱を出す。それも辛いんだろう、大泣きして暴れまわる。

それで朝5時起き。気の休まる暇なく寝るまで仕事・育児・家事に走り回る。比喩でなく本当に走り回ってる。やることが多すぎて一瞬固まるけど、固まる暇も惜しいくらい。

唯一じっとできる電車のなかでは頭痛が止まらず、「そろそろやばいかも」とすでに4日目で思っていたのだけど、職場についたらついたで仕事に集中するし、まだもたついてるけどできることはできる。

 

とは言え、からだはずっと悲鳴をあげていた。もうぎゃあぎゃあ言ってた。「あーやばいな」ってわかってたけど、どうすることもできなくて、ちょうど復帰から一週間目でダウン。発熱・頭痛・咳が止まらず、仕事を休むことに。やることいっぱいあんのになあ。そう思ったけど、動けなかった。れんたろうを保育所に連れていくことも、自分が病院へ行くこともできず、家で1日中れんたろうとずーっと寝ていた。

「知恵熱だね」って、冗談ぽく同僚に言われたときは、さすがに泣きそうになった。こんだけがんばっても、やっぱりまわりにはわかんないよなーって。わかってもらおうなんて、思ってもめんどくさい奴になるだけだけど。

 

でも、不思議なことに、そのダウンした日、れんたろうはほとんど泣かなかった。保育所に行くようになってから、きーきーと何度も何度もヒステリックに叫ぶようになって、「もしかしていやいや期というものなのか?」と思っていたのだけど、その日はおとなしく私のそばで遊んで、終始にこにこしていた。

帰ってきた夫が「今日はれんたろう、機嫌がいいな」と言って、「今日はずっと一緒にいたから。やっぱり預けられるの寂しいんだわ」と私は言った。

 

翌日、保育所に預けるとやっぱりれんたろうは大泣き。涙をだらだらこぼしながら私を見ている。保育士さんによると、お砂場で遊んでいるときも、ふとしたときに泣き出して、門の方へよちよち歩き出すと言う。

その話を聞いて思わず泣きそうになった。

「後悔しないかな」って、最近ずっと考えてる。肉体的な疲労の上に、精神的にも参っていて、毎日夫にいらついて喧嘩が増えてしまった。

 

そんなある日、見知らぬ方からメールをいただいた。れんたろうと歳が近いお子さんがいらっしゃるママさんからで、以前からこのブログを読んでくださっているとのことだった。

前の記事、「保育所生活」を読んでメールをしてくださったらしい。(勝手に引用させてもらいます、すいません)

 

土門さんとは違う環境で、同じ立場ではないですが、同じように思っている者もいるよ、と伝えたくてメールした次第です。

たとえ3歳まで一緒に居たとしても、その間たいしてかまってあげられなかった私に比べたら、1歳で保育所に預けるまでに

とても愛情を注いでこられた土門さん(ブログを読んでいればわかります)の方が、子どもには伝わるのではないでしょうか。

「預けて申し訳ない」って気持ちは絶対にれんたろうくんに伝わると思います。」

 

 

夜寝る前にこのメールを読んで、何だか泣けてきた。

同じような気持ちでいる人がいるというのは心強いものなんだなーと、改めて思ったりして。

働くママたちは毎日、「これでいいのかな?」って不安と疲れのなか突き進んでるんだ。

 

とても嬉しかったです。ありがとうございました。

 

 

この土日はゆっくりしたいなあ。元気になりたい。優しくなりたい。

 

 

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