音読

たぶん週刊ランラン子育て帖

どもんらんってどんな人?

2012年の1月、音読編集部のもとに赤ん坊が生まれました。名前はれんたろう。「にゃあ」というなき声がチャームポイントの男の子。新米ママ土門、今日も子育てがんばります。

父親も

れ

土曜日も保育所は園庭を開放していて

今日は「パパも一緒に遊ぼう」デーだという。

クリスマスツリーのポスターに飾るオーナメントを

折り紙で一緒に作りましょうと、日程表に書いてあった。

 

ふだんは仕事で、れんたろうが起きる前に出かけ寝たあとに帰ってくる夫。

もし私が逆だったら、れんたろうがどんな保育所に願書を出しているのか、

そしてどんなふうに他の友達と遊んでいるのか一切わからないのは寂しいだろうと思うので、

一緒に保育所行かない?と聞いてみた。

そしたら行くと言ったので、一緒に行くことにした。

 

到着したら私たち以外誰もいなかった。

保母さんと夫が「初めましてー」と挨拶。

世間話をしながら、サンタやらトナカイやらを作るため紙を折る。

夫、かなり居心地が悪そう。

私が最初どんな思いでれんたろうとふたりで児童館や保育所に通っていたか

少しはわかったかい?などと思ってみたり。

今ではだいぶ慣れて遊びに行くのは全然苦ではないけど、

最初は勝手がわからないし何を話したらいいのかわからないしで

帰ったあとは疲労困憊だった。

ある一定の時期を過ぎると楽になる。結構何でもそうだよな。

 

夫は居心地の悪さをごまかすためか

かなりハイレベルな宝船という作品を折り始めた。

「それ、クリスマスに関係なくない?」と聞いたら

「ええねん」と言って黙々と折っていた。

 

れんたろうはぽいぽいと何でも投げたがる時期なので、

ミニカーだの積み木だのをがんがんアンダースローで後ろに向かって投げている。

危ないのでそちらも気にしつつ。

 

徐々に親子が集まってきて

最終的にはお父さんは3人になった。

でもどのお父さんも恥ずかしそうに下を向いて、

「ほら、これで遊べ」とか言って子供に車や人形を渡していた。

子供と一緒に遊べるのは短い期間だから、

今のうちにみんなで遊んどこうぜい。

 

れ

 

最近写真を撮ろうとすると

近づいてきてアイフォンをもぎとるれんたろう。

撮影拒否。

遺憾の意を示すしかめ面。

2024年4月のアーカイブ

これまでの連載