音読

たぶん週刊ランラン子育て帖

どもんらんってどんな人?

2012年の1月、音読編集部のもとに赤ん坊が生まれました。名前はれんたろう。「にゃあ」というなき声がチャームポイントの男の子。新米ママ土門、今日も子育てがんばります。

帰省4日目 京都へ帰る

蜀咏悄 4

朝、母と共に温泉に入る。れんたろうは父に見てもらって久しぶりにゆっくりと入浴。子ども育ててると目線が下に行くから肩と首が凝って仕方ない。ストレッチをしたら久々に筋肉が伸びた気がした。露天風呂に入ったら、冷たい冬の空気がすごく気持ちよかった。

 

 

部屋に戻るとすっかり仲良しなれんたろうと父の姿。

れ「遊ぼうよ~」

 

 

 

じいじ「ぶちゅ!」

ラブラブだ。

 

 

化粧をしながら「純と愛」を観て泣く。ふと見たら父も泣いていて驚く。

涙もろくなったんだな。年か…

 

船でまた呉まで戻り、そこから広島へ電車で向かって新幹線に乗る。母は仕事があるので呉市で別れたが、父は最後までついてきてくれた。新幹線に乗り込む前、

「やっぱりすごく寂しいのう」

と言った。

「今度はいつ会えるんかのう」と言うので、

「また春に来るわ」と言うと、

「今度ちゃりで行くわ」と、まるで京都市内に住んでいるかのような発言をされた。

 

何だか年々、この新幹線乗り場での別れが辛くなってきている。大学時代は一人暮らしをできる喜びのほうが大きかったけれど、最近は年老いた(と言ってもまだ60代か…)ふたりを置いてきぼりにしてしまっているという罪悪感のようなものがある。

一人娘の私が日々できることは、毎日電話をかけることとか、写真を送ることとか、「あれ送ってよ」「あれおいしかったしまた作ってよ」と甘えること。

子どもが生まれてから、ぐっと親が年老いた感じがする。赤ちゃんばかり見ているからかな?

今できることはちゃんとやっておこう。後悔しないように。

 

 

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