音読

たぶん週刊ランラン子育て帖

どもんらんってどんな人?

2012年の1月、音読編集部のもとに赤ん坊が生まれました。名前はれんたろう。「にゃあ」というなき声がチャームポイントの男の子。新米ママ土門、今日も子育てがんばります。

クローバー

蜀咏悄 1

辰本さんが烏丸今出川でカフェ兼立ち飲み屋をオープンしたので、開店祝いにひとりで自転車に乗って行く。れんたろうは夫が見てくれるということ。17時ごろ出発。

自転車に乗ろうとしたらパンクしていて出鼻をくじかれた。押して歩いて出町柳駅前にあるレンタサイクルかりおんへ修理に出す。思いのほか老朽化していたので時間がかかるということ。歩いていくのか…とブルーになりかけてたら、そこはレンタサイクル屋さん、ただで代用車を貸してくれた。狂喜乱舞。「そんなに喜んでいただけると嬉しいです…」と若干ひかれる。かりおんの自転車にはすべて名前がついている。私が借りたのは、「ベルカ」とか「ベロア」とかそういう名前だったけど忘れた。緑の自転車。ちなみに私の黄緑色の自転車は「ナンシー」という。二年ぶりくらいに思い出した。買ったときにつけたんだ。行ってくるよナンシー。

 

クローバーに着いたら私以外お客さんがいなくて、知り合いの私でも入りづらかった。おいおい大丈夫かと思ったけど、ちらほらと三人来たのでちょっと安心。夜はこれからだし。

ギネスもハートランドもプレモルも生で飲める。そういう立ち飲み屋ってあんまりないんじゃないか。立ち飲み屋って行かないからわからないけど。

クローバーは同志社大学の斜め前にあり、朝7時から夜の12時までやってて、手作りパンと自家製スープも売ってる。スープは添加物使ってなくて、肉と野菜のうまみだけで作っててとってもおいしい。

私はビールにオーガニックワインに、ソーセージのザワークラウト煮込み(350円)を食べた。超おいしい。そしておみやげにリコッタチーズパイ(400円)ほうじ茶プリン(200円)を購入。このリコッタチーズパイがすごくおいしかった。名物になるうるんじゃないかというくらいに。

 

ひとりで飲むのって初めてかもしれない。ひさびさの外飲みはとても楽しかった。19時帰宅。夫の作ったカレーを食べる。

そして他愛ないことでけんか。最近私はすぐ怒ってしまう。仲直りもせず寝る。

私は夫がうらやましいのかもしれない、身軽だから。私はどうしてもそわそわしてしまう、ひとりで外に出ても常に携帯を見て、連絡がないか気にしてばかり。楽しかったけど。やっぱり大荷物を抱えているなという感じ。大事な大事な大荷物。大事だけど重たすぎて、ときどきうずくまってしまう。誰かに預けてぱーっと遊びに行きたくなってしまう。でも気になる。これがあと何年も続くんだ。大変だあと思うけど、嫌じゃない。ただ、ちょっと疲れがたまっている。

 

ちなみにクローバーは開店前にいろいろ予想外の大出費があり、すでに先行き危ないらしい。今出川駅徒歩1分のところにあるし、ビールもワインもおいしいし、近くにお越しの際はぜひ行ってみてください。

 

 

 

2013年2月のアーカイブ

これまでの連載