音読

たぶん週刊ランラン子育て帖

どもんらんってどんな人?

2012年の1月、音読編集部のもとに赤ん坊が生まれました。名前はれんたろう。「にゃあ」というなき声がチャームポイントの男の子。新米ママ土門、今日も子育てがんばります。

変化

蜀咏悄 1

実家からたこが送られてきたので、クックパッド見ながらたこめしを作ったら、

れんたろうがすごい勢いで食べるのでびっくりした。

「おいしい?」

と聞いたらいつもは「おいし」と言うのに、

「うまい」

と答えられて重ねてびっくりした。

うまいって初めて言われた…

おいしいからうまいへと、たこめしによって彼は大人の階段を上ったのだった。

 

保育園に通い始めてそろそろ半年が経つ。

もうすっかり慣れたれんたろうは、私と離れるときも「ばいばい」と手を振ってご機嫌。

私のほうもすっかり慣れたので寂しいとか全然思わない。

「さー、一服して用事を済ませよう」って感じ。気楽だ。

 

このあいだ、れんたろうよりも年下の子をもつ友達が

保育園に入れるかどうかで悩んでると言っていたのだけど、

もはや私は「そんなこともあったなあ…」とうっすら微笑みながら遠い目をする勢い。

4月の自分の日記を読めば当時の逡巡がわかるが、

人は強い。過ぎ去れば熱いのも一瞬だねえ。

 

結論を言えば、慣れてしまえばなんともない。

乳離れもそう。慣れてしまえばなんともない、すごい楽。

私の場合、保育園も乳離れも、悩むという選択肢がなかった。

事情によりやむを得ずどちらも断行した。

始めは「私の子育てこれでいいのか」と悶々としていたけれど、

慣れると超楽。今は全然「これでよかったんじゃない?」とへらへらできる。

どちらも、子供が自分から離れていく通過儀礼。

「早すぎない?後の人格形成に支障が出ない?」など考えるけど、

結局は、一緒にいるあいだに母親が機嫌よくいれたらそれがいちばんなんだと思う。

いやもう、本当に。

 

でも、二人目ができたらまた悩むんだよな、きっと。

まずは紙おむつか布おむつかで悩むね。私の場合。またそこからかよ!となるね。

 

結局悩むのだから、試しにやってみるっていうのもいいんじゃないかと思う。

一度、「保育園にいれたけど、結局やめさせた」っていうママにも会ったことがあるし。

そういう選択肢もあるのだから、

自分たち母子に合うかどうか、一回試しにやってみるって大事なんじゃないかなー。

 

社会がそんなふうに、ふわふわしているといいのに。

私は仕事に復帰するときに「覚悟ができてるか」と聞かれたんだけど、

正直わかんないよやってみないと。と思っていた。

だって私だけのことじゃないんだもの。

子供がどう感じて何を望むのか、私にはわからない。

そして、どうしたってそれを無視することはできない。

それは甘いってことではないんだよね。

 

でも、努力はしないといけない。周りの協力にこたえるためにも。

そしてがんばってみて、いろいろ工夫してみて、

それでも無理ならやめたらいいんじゃないかな。

 

あのころはそれがわかんなくて、とにかく突っ走るだけで、

自分にもれんたろうにも無理させたと思う。

もうあんなのは繰り返さないぞ。

 

蜀咏悄 2

 

土曜日に、大学時代からの大切な友達が結婚して、

私はそこでスピーチをさせてもらった。

彼女は彼の転勤についていき、東京に今後は住むらしい。

「覚悟」したから彼らは結婚したんだろうか?

 

何となく私には、

彼女がこれまでに積み上げてきたものを捨てたのではなく、

新しい変化を身軽に取り入れたような気がするのだ。

 

私はスピーチで、

「妻という新しい一面を得たあなたが、今後どんな女性へと変化していくのかがとても楽しみです」と言った。

今度飲んだときに、きっと話題が増えてるねって思う。

 

母親も一緒。

これまでの私を捨てるのではなく、新しい一面ができるだけ。

 

あまり重たく考えずに、変化を楽しんでいきたいなあて思う。

 

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