音読

たぶん週刊ランラン子育て帖

どもんらんってどんな人?

2012年の1月、音読編集部のもとに赤ん坊が生まれました。名前はれんたろう。「にゃあ」というなき声がチャームポイントの男の子。新米ママ土門、今日も子育てがんばります。

爆弾低気圧

蜀咏悄 4 (2)

雨にめっぽう弱い。雨が降る前と降っている間はからだがたいそう重たく、何もしたくないし何もおもしろいと思えない。「何がおもしろいんやろ…生きてて…」という気分になるし、そう口にも出す。低気圧のせいだ。全部あいつのせいだ。れんたろうの泣き声が頭に響く。いらいら。こんな日は「純と愛」だけが楽しみだ。正確に言うと「純と愛」が終わったあとの「あさイチ」の有働アナといのっちのリアクションだけが楽しみだ。最近の「純と愛」はかなりヘビー。うっかり化粧をしたあとに見るとやり直すはめになる。泣くから。

 

午後、雨があがったので園庭開放へ。午前中は割りと多くの母子ぺアが顔を出すんだけど、午後になると人がいない。訪れたのはKちゃんという男の子とそのママだけ。れんたろうとけんちゃんは誕生日が近いこともあり、Kちゃんママとはよく話す。

節分前に園庭開放で作った鬼のお面を持って帰るのを忘れていたので、遅くなったけど今日持って帰った。互いの子を抱っこしながらKちゃんママと一緒に歩いていたら、かばんにマタニティマークのついたバッジがぶらさがっていることに気づく。もしかしてと思い、「二人目ですか?」と聞いたら、「まだこんな米粒程度の大きさですけど…」と笑ってらっしゃった。きゃー!となって「おめでとうございます」と言う。予定日は10月あたりらしい。れんたろうもKくんも1月生まれなので、臨月のときは冬だったのだけど、今回は夏ですね、どんな感じですかねとか話す。

二人目かー。自然と「いいなー!」と言ってしまった。つわりなどの体調の変化で大変なのはわかっているけど、やっぱりとっても喜ばしい。私も欲しい。まだ授乳中なのにこんなこと思うのもあれだが。でもれんたろうを産んですぐに「もひとり産みたい」と思ったものな。それくらい感動的で気持ちよかった。それにそのあとの入院期間のなんと幸せだったこと。新生児のにおいをまたかぎたい。みゃあみゃあという泣き声をまた聞きたい。あののりみたいなうんちをまたふきたい。育児は大変なのに、何でこんなこと思うんだろう。

 

南Q太の「キキさん」というエッセイ漫画で、南Q太が4人目を産んだあと「気がすんだ、もう出産はいいか」と思った、という箇所があって、すっごくよくわかると思った。私はまだ気がすんでいないんだろうな。からだがすかすかになるまで子どもを産みたい、と、自分が産後送ったメールに書いてあった。どんだけやねん。

でもこんなことに共感する人にはほとんど会ったことない。

ひとりだけいたけど、その子は助産院で産んでた。可能な限り医療処置なしでする出産は、すっごく気持ちよかったんだそうだ。私も次は助産院がいいな。

 

 

 

 

 

 

 

↑私の作ったお面。

節分はもう終わったので、「節分が終わってお疲れモードの鬼」を演じてくれた夫。

 

 

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