音読

たぶん週刊ランラン子育て帖

どもんらんってどんな人?

2012年の1月、音読編集部のもとに赤ん坊が生まれました。名前はれんたろう。「にゃあ」というなき声がチャームポイントの男の子。新米ママ土門、今日も子育てがんばります。

パパ集合

土曜日は男性保育士さんと話そうというイベントがあり、「お父さん、来れるようなら来てね!」と誘われていたので行く。その前の晩熱が出たのだけど、起きてごはん食べたら治った。土日は予定があったし寝込むなんてむなしすぎるので治ってよかった。

夫とれんたろうと三人で行くと、お父さんがひとりすでにいた。その方は普段れんたろうとよく遊んでくれる男の子のお父さんであったので、何だか新鮮だった。ははあ、このような方であったかと意表をつかれた感じ。ちょっとイメージと違った。なんかレコード屋さんみたいやな、と夫が言った。その表現はよくわからんが。

夫は人見知りで全然話さないので私とその方と男性保育士さんだけで話した。保育園のこととか、兄弟関係のこととか。その方の奥さん(いつも私が会うママ)は、土曜だけパートに出ていらっしゃるらしい。そういう働き方もあるんだなあと思った。ちょっとでも社会とつながっていると、全然違うだろうな。気分が。

そのあとはれんたろうを見守りながら遊んでいたのだけど、3歳の男の子にれんたろうがまたまとわりついて、車で遊んでいるところに横から手を出した。男の子は大きな声を出して「だめー!」と拒否。いつも拒否られる女の子よりも反応が大きかったのでびびったらしく、普段めったにこういう場所では泣かないれんたろうがみるみる顔を崩して大きく口を開き、真っ赤になって泣いた。「あ”ー、あ”ー」と悲しそうに泣く。保育士さんが「あらあら、れんちゃんびっくりしたねえ。いっつも気にしないのにめずらしいねえ」となだめてくれる。私と夫はつい笑ってしまった。おもちゃがもらえず泣いている息子、不憫でかわいい。

3歳の男の子はそのあとも別の1歳児ちゃんにまとわりつかれ、「だめー!」と大声で拒んで泣かせてしまっていた。「こら!おもちゃはみんなで使いなさい!」とママが叱ると耳がどんどん赤くなって、突然だんごむしみたいに丸くなってぶるぶる震えながら泣き出した。

夫が「あの子、なんか好きやわ…」とつぶやいていた。夫はエモに弱い。

 

やっぱり三歳ごろっておもちゃに対する執着が強くなるのねーと話す。男の子のほうが女の子よりも激情的かもしれん。れんたろうは取り上げられた瞬間「あー!」と抗議するけど、まだすぐ忘れてしまう。これから大変やな、と思うけど、楽しみでもある。

 

 

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